幸せはどこにあるの。 (ページ11)

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顔より中身より。あたたかさ。ページ11

一週間経つとまた、蓮くんがカランコ園に来てくれるようになった。

よく聞いてみると、学会やら家族の色々とで来れなかったらしい。

蓮｢元気そうね。A。」

『うん！学校も楽しいし、蓮来てくれるし、最近楽しい！』

蓮｢それは良かった。たっちゃんも、元気にしてるかなぁって言ってたよ。伝えとくね。｣

『うん！そうして！』

蓮｢あ、あのさ、もしなんかで具合悪くなったらココに来てね。あとこれ、俺の連絡先。｣

【玉白大学病院救命医深澤蓮
電話番号 090-XXYX-XYXX】

『なんか、かっこいいね。前よりもっとたくましくなったね。笑』

蓮｢笑うなし！成長はします。笑｣

『"運動の蓮"っていう異名がつくほど勉強できなかったのにね。笑』

蓮｢"顔も中身もいい末っ子蓮先生"っていう異名ならあるよ。笑」

『なんじゃそりゃ。笑』

蓮｢ちなみに、たっちゃんは"手際よし中身よし声もよし。あとは弟に譲った辰哉先生"だった気がするな。笑｣

『辰哉くん、、、。大丈夫、私にはほかもよく見えてる！
はず？笑』

辰哉｢おおーい、A、はずはいらない、"はず"は！
あ、おじゃましーます！俺は全部パーフェクト。深澤家一のかっこいい先生。パーフェクトイケメン内科医だわ！｣

蓮｢たっちゃん、しょーたくんりょーたくんに負けてるよ。安心して。｣

辰哉｢負けてるか、よかったぁ、そっかぁ、、って！
どこがや！よくないよくない｣

『しょーたくん？りょーたくん？』

辰哉｢そう、俺の双子の弟。｣

『ふたご、、、おとうと、、、』

辰哉｢いい二人だから大丈夫よ。｣

蓮｢たっちゃんよりもイケメンで俺よりも中身いい二人。｣

辰哉｢俺よりかは面白くないよ！わら｣

『な、なるほど？？』

辰哉｢今度あそびにおいでね、深澤家。ゆきさんからは、いつでもいいのでAを外に連れてってくださいって頼まれちゃった。わら」

蓮｢息抜きにおいで。いつでも待ってる」

『いつかね、いつか！あ、そういえば辰哉くんに聞きたいことあったんだった！』

辰哉「ん？なになに？俺のモテ伝説聞く？んーとね、あれはね、」

蓮｢たっちゃんのモテ伝説1時間じゃ終わらないよ。笑｣

この日は随分と笑った。

ほっぺたなくなるんじゃないかくらい笑った。

ゆきさんにも
｢Aちゃん、楽しそうでよかった。嬉しい｣
って言われた。

なんだかあたたかい。