❅·̩͙42 ページ2
渡辺の家もだての家も同じである。
ということは必然的に…
｢ えー！皆で同じ場所住んでるの？ 仲良いんだね！ ｣
彼女のどでかい荷物もここに運び込まれることになる。
腹の立つことに部屋も空いている。
｢ 翔太くんの部屋は？私その隣がいい！ ｣
どうやらこの幼なじみは相当渡辺が好きなようだ。
『無理、空いてねぇ』
｢ なんでー？お隣誰なの？ ｣
『佐久間とAちゃん』
おい、言うな言うな。
睨まれてんじゃん私。
近くに居た岩本の背中に隠れてその視線をやり過ごす。
若干こちらを見て困ったように笑う岩本。
ごめんね巻き込んで。
｢ やだ、じゃあ私翔太くんの部屋に ｣
宮｢もうそんなわがまま可愛くないよ。空いてる部屋が嫌なら
ホテルでも行ったら？｣
ああ、なんか、居心地悪い。
だてとあの子の間に流れる空気が私を侵食する。
私が退けば、この空気は消えるのか。
｢…いいよ。2週間でしょ？私退くよ｣
『え、別にAちゃんが移動することない』
｢ やったあ！優しい先輩でよかったあ ｣
どうせ2週間。
されど2週間。
早く帰れと念じることしか出来ない。
いつの間にか帰ってきてた目黒が後ろに立っていて
私の肩をとんとんと叩いた。
その国宝級顔面を軽率に私の耳元に寄せてきて
俺の隣空いてるんでどうぞ、と
一瞬で状況を把握した言葉が囁かれた。
一応岩本の隣も空いてることは空いてるんだけど
あの子がいる間は西側にいるのはきついかもしれない。
東側にいる間は西側メンツの起こし係も彼女に任せよう。
｢荷物の移動、手伝ってくれない？｣
私の身長じゃ目黒の耳には届かなくて
肩に話しかける。
微笑んだ彼がもちろん、と頷いた。
2人でエレベーターに乗り込んだ時、
あの子から発される空気から開放された感じがして
ふっと緊張が解けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 758人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カジャ(プロフ) - りんごさん» ご愛読ありがとうございます。なかなか進みませんね…精一杯の勇気を振り絞ってあれだったようです笑 楽しんでいただけているなら嬉しいです。 (5月2日 20時) (
レス) @page36 id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お疲れ様です！くっつかへんのか〜ぃの前に、ハグだけか〜ぃ！って海のとこで叫びましたꉂ🤣ワクワクしながら待ってマス！ (5月2日 20時) (レス) @page41 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - すれ違ったふたりが戻ってきて安心しましたーヽ(；▽；)ノ空気感、好きです♡ (4月29日 22時) (レス) @page36 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りんごさん» 大変申し訳ありません、ご指摘感謝致します。 (4月12日 18時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - カジャ様、ワクワクしながら拝見してます⋆♡もしかしてですが、45と48が抜けております。 (4月12日 13時) (レス) id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カジャ
| 作成日時：2024年4月11日 19時
